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コードバン vs 牛革 vs クラリーノ|ランドセルの素材別メリット&デメリット比較

ランドセル素材比較

ランドセル選びにおいて「素材」は、価格・重さ・耐久性すべてに関わる最重要ポイントです。

本記事では、3大素材であるコードバン・牛革・クラリーノについて、それぞれの特徴や違いを徹底的に比較し、**「どの素材がどんな家庭・子どもに向いているのか」**をわかりやすく解説します。

この記事で分かること
  • コードバン・牛革・クラリーノの違い(素材の特徴・メリット・デメリット)
  • 価格帯やコスパ、どんな子どもや家庭に向いているか
  • 「素材選びで後悔しないためのポイント」やおすすめ素材の選び方
目次

まず知っておきたい!ランドセルに使われてる素材の基本情報

ランドセル

ランドセルの素材は大きく分けて天然皮革(本革)と人工皮革の2種類があります。天然皮革には牛革とコードバン(馬革)があり、人工皮革はクラリーノなどが有名です。それぞれの素材には特徴があり、耐久性、使い心地、お手入れのしやすさなどが異なります。

コードバンとは?

  • 馬のお尻のごく限られた部位から採れる高級天然皮革
  • 「革のダイヤモンド」と称されるほどの艶・強度・高級感
  • 入手困難なため、高価格帯ランドセルのみに使用
  • 代表的ブランド:土屋鞄・黒川鞄のプレミアムモデル

特徴:非常に高密度で丈夫。光沢感と高級感が特徴

主な用途
  • 高級財布(特にメンズ向けの長財布・二つ折り財布)
  • 名刺入れ・キーケース・小物入れ
  • 高級靴の一部(特に革靴ブランドで使用されることも)

牛革とは?

  • 牛の皮から作られる天然皮革
  • 耐久性と柔軟性のバランスが良く、6年間の使用に十分耐える素材
  • 表面に撥水加工が施されていることが多く、日常使用にも適応
  • 高級ランドセルで最も一般的な素材

特徴:耐久性・柔軟性・加工性のバランスが良い万能素材

主な用途
  • バッグ(ハンドバッグ・ビジネスバッグ)
  • 靴(革靴・ブーツ)
  • 財布・ベルトなどの革小物
  • ソファや車のシートなどのインテリア
  • 野球のグローブ

クラリーノとは?

  • クラレが開発した人工皮革(合成皮革)
  • 軽量でカラーバリエーションが豊富、耐水性も高い
  • 価格帯が抑えめで、量販モデルに多く使われる
  • 天然皮革に比べ経年劣化しやすい一方、扱いやすさはトップクラス

特徴:軽量・耐水性・量産性に優れた合成皮革。動物由来でない

主な用途
  • 学生カバン・ビジネスバッグ
  • スポーツ用品(サッカーボール、野球グローブの一部など)
  • 学校の靴・通学靴
  • 介護用シューズ・作業用グローブ
  • ファッション用途(合皮の靴・ジャケット・財布など)

各素材の特徴まとめ

■ コードバン(馬のお尻の革)

ランドセル素材の中でも「革のダイヤモンド」とも呼ばれるほどの高級素材。
光沢が美しく、非常に強靭で耐久性が高い一方、価格が高く、水や傷にはやや弱い面もあります。

■ 牛革

日本で昔から使われてきた王道素材。適度なツヤと自然な風合いが魅力で、使い込むほどに味が出ます。
耐久性・防水性ともに優れたバランス型。やや重めではありますが、背負い心地に優れるモデルも多いです。

■ クラリーノ(人工皮革)

人工素材ながら、本革に近い見た目と、圧倒的な軽さが特徴。
水にも強く、雨の日の通学も安心。価格もリーズナブルで、多くのランドセルで使われています。
ただし、耐久性や質感は本革に劣る場合も。

各素材別メリットとデメリット比較表

素材メリットデメリット
コードバン・高級感ある光沢と質感
・とても丈夫で型崩れしにくい
・重め
・価格が高い
・水にやや弱い
牛革・自然な風合いと経年変化
・バランスのとれた性能
・コードバンよりは軽いが重め
クラリーノ・軽くて水に強い
・価格が安い
・デザインが豊富
・本革よりも耐久性に劣る
・質感はややチープ

性能を比べる|強度・重量・防水性で素材別に比較

性能項目コードバン牛革クラリーノ
強度◎ 非常に高い(摩擦・型崩れに強い)◯ 高い(十分な耐久性)△ やや弱い(擦れ・破れに注意)
重さ✕ 重い(約1,500g前後)△ やや重い(約1,300g前後)◎ 非常に軽い(約1,000g前後)
防水性△ 水に弱い(防水ケア必須)◯ 標準的(加工により強化)◎ 高い(雨でも安心)
  • 強度重視 → コードバン・牛革
  • 軽さや通学のしやすさ重視 → クラリーノ
  • 水に濡れる地域・雨の日が多い → クラリーノ or 加工済み牛革

重さの違い

素材平均的な重さ(ランドセル本体)
コードバン約1,500g〜1,600g
牛革約1,300g〜1,500g
クラリーノ約1,100g〜1,200g

※クラリーノは最軽量。体が小さい低学年のうちは軽さが特に大事になります。

水・雨への強さ

コードバン

  • 表面に水がかかるとシミになりやすい。
  • 雨に濡れたらすぐ拭く・乾かすなどのケアが必要。

牛革

  • 撥水加工されている製品も多いが、基本的には水に弱い。
  • 長時間の雨は内部に水分が染み込み、劣化の原因に。

クラリーノ

  • 水に非常に強く、濡れても変形やシミになりにくい。
  • 通学途中の突然の雨にも安心。

手入れ・経年変化の違い|手がかかる?味が出る?

比較項目コードバン牛革クラリーノ
お手入れ頻度△ クリーム等で定期ケア◯ 軽い手入れでOK◎ 基本不要(水拭きOK)
経年変化◎ 艶と深みが出る(革好き向け)◯ 味が出る✕ 劣化しやすい(変化少ない)

革を育てたい派 → コードバン/牛革
手入れを楽にしたい派 → クラリーノ


親子でどう選ぶ?目的別おすすめ素材

ケースおすすめ素材理由
小柄で体力に自信がないお子さんクラリーノ軽くて負担が少ない
雨が多い地域クラリーノ or 加工済牛革防水性が高く、扱いやすい
6年間壊れずに使いたい牛革 or コードバン強度・型崩れしにくさに優れる
見た目重視・フォーマル対応コードバン圧倒的な高級感と艶
忙しい共働き家庭クラリーノ手入れ不要でラク

価格帯とコスパの違い

素材一般的な価格帯(税込)コスパ評価
コードバン約10〜13万円△ 高価、ただし見た目と希少性は抜群
牛革約6〜10万円◯ 高耐久&高級感、バランス良し
クラリーノ約3〜6万円◎ 手頃で軽く、親の満足度も高い

まとめ|ランドセルの素材選びは“家庭スタイル”に合わせよう

素材に「絶対の正解」はありません。重要なのは、ご家庭の価値観・お子さんの性格・通学環境にマッチするかどうか。

家庭・子どもタイプおすすめ素材
革の質感・見た目にこだわりたいコードバン
丈夫で長持ち+コスパ重視牛革
扱いやすく軽量・手入れを楽にしたいクラリーノ

著者からのひとこと

ランドセルの素材は、6年間の「快適さ」や「安心感」を大きく左右します。
価格だけでなく、お子さまの性格や通学スタイルに合わせた納得できる選択をしてあげましょう。

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